Nudge hair work の 山男 (新大久保の美容室)

ＨＰ　アドレス　http://nudge-hair-work.jimdo.com/

山男さんから、プレゼントをいただきました。

縦走も出来る大容量のザック、ほしくても

手の出なかった雪山にも行けるシューズ。

僕にはまだ大げさすぎるザイル、ピッケル、

アイゼン、スノーシュー。

それから、小物類もいろいろ。

初めて、自分のバイクを買った時、

これで、日本中どこへでも行くことが

出来るんだ なんて思ってワクワクした感情

に似ていて、この道具を使えば明日にでも槍ヶ岳に？

なんて思ったりもするけど そんな訳には行きません。

この道具を使うにはきっと元の持ち主の山男さんのように

知識も技術も身につけないとならないでしょう。

この道具を引き継ぐには、どうも僕では役不足のような気がしますが、

きっと使いこなせるようになってみようかなと思っています。

物にはいつもストーリーが携わっています。

新品の物でもそれがどんな国でどんな人にどんな理由で作られたか、とか。

どなたかが使っていた物ならなおさら。

きっと持ち主の山男さんは豪快に山を登られていたのでしょう。

ただ、その豪快なイメージとは対照的に、

いただいたすべての道具がとてもよく手入れされ、

一つ一つの道具や、衣料がとても丁寧に収納されているのを

見て、山男さんの山に対する敬愛を感じました。

僕は、山男さんにあらためてお会いしたことはありません。

いや、きっと １００ｍ も離れていないご近所。きっとこの町の

どこかですれ違い、もしかしたら、挨拶を交わし合っていたかも

しれません。遠い昔。記憶の底の出来ごと。

しかし先日、Nudgeのお客様でもある山男さんの奥様に

ご主人様の登山用具を譲り受ける機会を頂いて、山男さんとの

不思議な出会いをさせていただいた感じなのです。

人との出会いの中に、こんな形の出逢いもあるのですね。

奥様にとってもとても思いの詰まったザック。

そんなザックを譲り受け、僕はとてもハッピー、マンモスラッキー。

夜分に子供2人と共に伺って、沢山の道具が詰ったザック２つを

いただいたあと帰宅する僕たちを 暗い中、見えなくなるまで

優しいまなざしで見送ってくれた奥様は、きっと山男さんを

いつもそんな風に見送っていたのでしょうね。

山男さん、奥様、素敵な宝物をいただきありがとうございます。

ずっと大切に使わせていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　Nudge hair work 　本夛　正志