2023年2月7日火曜日

Nhdge hair work の Soul Bar Stone (新大久保 美容室)

 2022年12月24日。

大久保エリアで30年の歴史を持つ老舗、

Soul Bar Stone(ソウルバー ストーン)が

その歴史に幕を閉じた。

僕が初めてStoneを訪れたのは、

30年ほど前、23,24歳くらいだと思う。

きっと、Stoneがオープンして初年か、

2年目くらいかな。
オシャレさの かけらも無い大久保の

暗い地味な路地に、突如と現れた

Soul・Fank・R&Bの看板と

誘うように闇に浮かび上がるネオンの明り。

最初は、友人と二人でドキドキしながら、

重厚な木製ドアーを開けたと思う。
店内に入ると、DJ ブースから続く

奥に長いカウンターテーブル。
はじめて、自分の意思で入ったBar。

圧倒的な音でソウルミュージックが響き、

店内のモニターには Soul Train の映像。
初めての乾杯はビールで。

すぐに店内は満席になり、スタンディングの

お客も出てきた。20代前半の僕は、お酒と言えば

ビールと酎ハイと、サントリーウイスキー

くらいしか知らなくて、実は2杯目に何を

頼んでいいのかも、メニューから探し出すのに

難儀していたように思う。
助かったのは、マスターはじめ、当時のスタッフの

みなさんが、年齢も近く、とてもフレンドリー

だったこと。時間が経つにつれ、徐々に緊張もとけ、

カッコイイラベルのお酒を指差した。
あれから、30年。なかなか来れない時期も

あったけど、Barでの楽しみ方は、

Soul Bar Stone で学んだ、と言っても

まったく過言ではない。
今では、興味のあるバーや居酒屋のドアーを

一人で躊躇なく開けられるのも、

Stone での修行? が功を奏している(笑)。
土曜、日曜が仕事の僕は、

Stoneが開催してくれるさまざまな、

イベントにはなかなか参加できなくて

残念だったけど、周年イベントと、
マスターの誕生日会は楽しく参加させてもらった。
そうそう、実は、Stone に来たのは、

弟より僕が先だけど。
弟は僕よりもStone に

足繁く通うようになって、20代、30代は

超の付く常連客だった。そのお兄ちゃんで

それほどイイ常連客でも無い僕は、

本夛君(弟)のお兄ちゃんと言うことで、

まあまあの常連客という認識を

してもらっている(笑)。
そんなわけで、行けば誰か常連客に会えるし、

マスターは当たり前にいつもいる。
マスターの前向きな閉店、とは言え

そんな Stone が無くなってしまったのだから、

常連たちは、心にぽっかりと穴が開いている

状態だと思う。当たり前にそこにある存在が

無くなるというのは、全く別の世界になるのと同じことだ。
たとえ、数年来 これなかった客にとっても、いつか

行ける場所では無くなってしまうのだから。

とは言っても、マスターが日々僕たちに

提供してくれた、空間、音楽、お酒、コミュニティ

それらすべてをひっくるめた、日常に近い

非日常的なエンターテイメントを体験できていた事は、

少なくとも僕の人生の宝物の一つになった。

Soul Bar Stone,マスターお疲れ様でした。

いい時間を提供して頂き、ありがとうございました。

僕は、まだまだしばらく Nudge を続けますので、
国内にいる間はご来店お待ちしています。


Soul Bar Stone Last Event Live

Kamiyama-Hiroshi's

Isn't She Lovely