2013年9月5日木曜日

Nudge hair work の 海沢渓谷

HPアドレス  http://nudge-hair-work.jimdo.com/



SONY α700

今年の夏も奥多摩には足を運ぶことができなかった。
計画はしていたのだけれど、子供の体調、天候などで。
奥多摩駅から、徒歩30分くらいの場所に海沢渓谷がある。
海沢渓谷は大岳山から多摩川に流れる支流。
海沢林道を1時間30分くらい歩くと
三つ窯の滝・ネジレ滝・大滝と3つの滝を見ることができる。
林道なのでこの滝を見るためだけなら車でピューっといくこともできる。
大滝までいくなら、その後、ある程度の山道を歩かないとならないけど。
写真の滝は名もなき滝なのかな。人工的に作られたコンクリートの滝。
僕は3つの滝を見るために奥多摩駅から写真を撮りながらゆっくり
歩いて行ったんだけど(三つ窯の滝まで3時間)、
その途中にあるのが、この滝。
苔むした岩の合間を流れる沢を遮るように立ちふさがる平面的な滝は、
どう見ても沢の中の風景としては不自然なんだけど、
なぜか、この滝を見るために何度か訪れている。
この日も前夜の終電で奥多摩駅着。駅で少し仮眠して
夜明け前にヘッドランプ頼りにこの沢に降りた。
闇のなかから、ザザーと滝の迫力のある音だけが聞こえていて、
夏場なのに、僕の吐く息はヘッドランプに照らされると白かった。
蜘蛛は、夜のうちに蜘蛛の巣を張りなおすのか、顔も服も
蜘蛛の巣だらけ。この頃はそんな事も気にならないくらい
こんな事ばっかりやってたな。



それでも、夜明け前の薄明かりに名もなき滝が浮かび上がってきた時は
なんとなく安心したりして。
明るくなるまでずーっと滝を見ていた。
この時間帯は滝に限らず何を見ていても楽しい。
光が同じ風景の違う表情を演出してくれる。
地球が少しずつ動いているのも感じられる。
日暮れもいいけど、夜明けの方が静かでいい。
行きは真っ暗で怖いけど、帰り道は鼻歌交じりで帰れるし。



帰り道、自生した山百合が一輪、花粉を運んでくれる昆虫を待っていた。
見回しても視界に入る限り山百合はこの一本。
どうか無事に遺伝子の交配が交わされますように。と、願いつつ。
今度は、駅に着いたら冷えたカンチュウハイを一気飲みすることだけが
脳味噌を支配してゆくのでした。






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