2025.10.7.Tue.22:00
僕は、金沢市のにし茶屋街、
野町広小路交差点で
タクシーを降りた。
きっと、タクシーの運転手さんは、
僕が行先を告げた感じや、犀川大橋を渡る際に
感動していた所など見て、すぐに観光客だと
見抜いていたと思う。
だから、野町広小路の交差点に
一人下車する僕を、なんとなく不思議に
思っているような雰囲気があった。
え、観光客がしかも一人でここで降りるの?
みたいな(笑)。
Bar an.loca
僕は、2泊3日の行程で長野県の友人と石川県の友人
に会うための短い旅を楽しんでいた。
二日目の夜は、一人金沢の夜を楽しむ
つもりで、旅前からwebでBarを探していたが、
なかなか、自分にしっくりきそうな店が
見つけられずにいた。それもそうだ、
行ったこともない街で、こんな変わり者の
自分にしっくりくる店など、webやAIなどで
探し当てられるもんでもないだろう。
そう思っていながらも、インスタで
たまたま、whiskeyを紹介する動画に
いきあたった。ほかの動画も見てみると、
Bar初心者の方に向けた動画や、
一見さんもほっとかないよ、みたいな
動画もあり、何故かインスタを見ているだけで
まだ行ったこともないのにリラックスして
Bar counter に 身をゆだねる自分が
想像できた。僕が訪ねるのはここしか無いな。
そう思わせてくれたのが、
Bar an.loca オーナー りゅうたさん
躊躇せず an.loca の扉を開けると、
りゅうたさんが笑顔と少し緊張の混ざった
表情で僕を向かいいれてくれた。
照明を落とした店内にボトルが色とりどりに
浮かび上がる。
僕は彼を幾度か sns で見かけて知っているが、
彼にとって僕は初対面の客。
しかも、白髪交じりのロン毛のオヤジが
入ってきたのだから、多少の緊張感があるのは
当然だ。
オープンしたてのこの時間はまだ僕以外の
ゲストはいなかった。僕にとっては、この状況は
ラッキーと言っていいと思う。
店奥のカウンターに落ち着くと一杯目は
HEARTLAND BEER
ハートランドを呑みながら、
そんな旅の途中なこと、
ここを訪れた経緯などを話せた。
いわば自己紹介的なことがスっと
できたのがラッキー。
二杯目は、
GIN&SODA
VICTORIAN VAT GIN
ボタニカルには、通常のジンの2倍以上の
ジュニパーベリーを使用していて、
強烈なジュニパーの香りとスパイシーな
余韻が特長のジンだそう。
僕がジンソーダをオーダーすると、
ソーダで割るならと、お勧め頂いたのが
このジン。 ジュニパーの香りを楽しむために
あえて、ライムは添えずにいただいてみる。
一口飲んで、ここに来て良かったと思える。
僕が飲んだことのあるジンソーダの爽やかさを
遥かに超えていく。
知らないお酒を知らない呑み方で、
だから、Bar は おもしろい。
ビクトリアン バット ジン のジュニパーの
香りを楽しんでいると、an.loca の扉が開き
女性のゲストがお一人ご来店された。
常連のお客様のようで、りゅうたさんと
親しげに挨拶を交わして、僕の席から一つ
おいた隣の席に座ってくれた。
とても温和な人懐っこそうな笑顔で
初見の僕にも挨拶をしてくれる。
HENTAI BEER
HEART LAND & LAPHROAIG
その彼女が1杯目にオーダーしたのが
<りゅうたさん、へんたいびーる ちょうだい>
へんたいびーる、変態ビール
変人の僕にっとっては実に耳心地の良い響き。
隣で一杯目を旨そうに流し込むのを見て
3杯目は、変態ビールをオーダー。
ビアグラスにラフロイグ10年を注ぎ
ハートランドをなみなみと。
見た目はどう見てもただのビール、
呑んでみると、鼻に抜けるラフロイグの
ピート嗅。うまい。
確かに、ジンなどのボタニカルな爽やかさ
とは違って、好みは分かれるかもしれないが。
それが、変態との異名を持つ由縁か?
・・・・・・・
ちなみに、Nudge hair の セット面上、スピーカーの脇にはアルファベットで、こう綴ってある。
HEJINTARE
英語でもイタリア語でもなく日本語。
へんじんたれ、変人であれ。という
僕の人生訓をかかげてある。
当店のお客様は、お気づきだろうか?
・・・・・・・・
この時たまたま隣に座ってくれた女性、
実は、翌日の朝ごはんを食べに行く
ことになる 和食レストラン 酢重 のスタッフ
だった。翌朝、朝ごはんが食べたくて
webで検索してから出かけたのだが、
レストランについてから、「酢重」という
店名にどこかで聞いた覚えがあり、
昨夜の隣の女性の勤務先がココだと
思い出したのだ。なんという偶然。
酢重の朝ごはんについては、
ブログの金沢編を参照。
4杯目は、
GIN & TONIC
TANQUERAY NO TEN
フレッシュなシトラスの香りがトニックの
風味にあいまって、いったんウィスキーの
ピート嗅に支配されかけていた、僕の脳を
もう一度、風が吹き抜ける気持ちの良い
シトラス畑に戻してくれる。
ウィスキーも好きだが、今夜は
どうやら、爽やかでフルーティーなお酒を
身体が欲しているよう。
ま、昨晩もさんざん長野で
呑み過ぎているせいだろう。
GIN & SODA
BATHTUB GIN
隣の彼女もジンが飲みたくなったらしく、
バスタブジンという変わったネーミングの
ジンをオーダーした。
密造時代、グレーンスピリッツにボタニカルを
浸漬させる際にバスタブを使っていたのが
ネーミングの由来らしい。
5杯目か?
RUM & SODA
BACARDI SUPERIOR
りょうたさんがローズマリーを添えてくれた。
今まで、こうしてお酒のソーダ割りを
頂いたことはなかったので、とても新鮮。
また世界が広がった。
お酒も進むが皆さんのお話も果てしなく
広がっていく。
いつの間にか、ゲストも
もう幾人か御来店されていて、店内も
華やかだ。
旅の話、お酒の話、仕事の話、etc...
つぎは、何にしようか。
ホワイトラム飲んでるし、
モヒートをオーダー。
すると、りゅうたさんが
普通のも出来るし、最近のおすすめは
シェイカーで作るモヒートだとか。
またもや、知らない呑み方が出現。
りゅうたさんから頂いた名刺には
バーテンダー/ダンサー/イベント司会
と書いてあったとおり、グラスに
お酒を注ぐ時、ステアする時、
シェイカーを振る時、どの場面の
立ち居振る舞いも美しい。
プロダンサーとして活躍している
からこそできる、身体の隅々まで
との対話。
シェイカーを振る、
Bar an.loca 店主 りゅうた氏。
出来上がりがこちら。
あ、ここからドリンクの写真が無い。
グラスに注がれたシェイクしたモヒートは
見た目も一般のモヒートとは違い、
グリーンティーを少し白濁させたような
優しい色合い、シェイクさせている分
ミントとライムの香りがより強く
フレッシュな感じに仕上がっていた。
白濁した感じがあったからか、
どこか、ペルノソーダの風味を
一瞬感じたのは、僕がだいぶ酔ってきていたから
かもしれない。
僕がまた来たいなと思える Bar には
幾つかの共通点があって、その中でも
一番思うことは、店主やスタッフに
色気があること。
同性でも異性でも、色気のある人は
とても魅力的に映る。
だから、僕自身もそうありたいと思うし、
僕が創るヘアスタイルもそれを
意識するようにしている。
しめは、ハートランドをもう一度。
ゆっくりとヤってから an.loca を後にした。
この旅のブログも、長野編、金沢編
番外編と綴ってきたがもう少しで書き終わる。
旅のブログは、旅を反芻しながら書くので、
旅の余韻に浸りながらもう一度旅をしている
気分になれる。だから、書くことが終わると
もう一度旅が終わってしまう感覚になる。
今回の旅はどこを切り取っても幸福で、
こんなに、ブログを書き終わらせるのが
寂しく感じることはあまりないのだが、
まあ、しかたない。
Bar an.loca 、りゅうたさん。
一人旅の夜を彩ってくれてありがとう。
とてもcharmingでsexyな人だ。
また、訪れたい、お会いしたい。
異国 金沢の夜、にし茶屋街、Bar、
一期一会、an.loca 。 ヤバイぜ。